経営方針を巡り対立していた同族会社において調整を重ね，円滑な会社分割を実現した事例

事案概要

同社は２か所の工場を有しており，一つの会社ではあるものの，それぞれの工場を依頼者と伯父が分担して運営していた。依頼者は過半数の株式を有していたが，会社分割に必要な３分の２には達しておらず，依頼者側と伯父側の間では長年の対立が続いていたものの，一方的に分割を進めるような強硬策は取れない状況であった。過去にも会社分割の協議を行ったが，深刻な意見の対立等により合意には至らず，協議は頓挫していた。そうした中で，再度会社分割を検討することとなり，当事務所に相談があった。

解決結果

取締役会に参加するなどして伯父側との協議を重ね，会社分割を目指すことについて丁寧に合意形成を行った。その後，具体的な手続き面については税理士法人と連携しつつ調整を進めた結果，会社分割を実現することができた。